生き物の中で最も強力な電気を起こすことで有名な魚である「デンキウナギ」!
(最高電圧600~800V ・電流1A にも達する強力な電気を発生させる事が可能な魚です!)
南米北部のアマゾン川・オリノコ川両水系に分布し、この水域では頂点捕食者の一つとなっている。
【出典】デンキウナギ – Wikipedia
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こんな危険な魚を飼育したいと思う人は、本当に希少だと思います。
でも、是非とも飼育したい!というチャレンジャー向けに飼育方法を記事にします。
まずは、私のデンキウナギの飼育経歴を以下に書きます。
私は肺魚とデンキウナギが魚の中で一番好きです。
もともとは、肺魚とデンキウナギの繁殖を目指していて、かれこれ20年くらいずっとこの魚種に絞って飼育していました。
大型のニョロニョロ系の魚が大好きなのです♪(他には、スネークヘッドとかスパイニーイールとか)
なぜ・・・、「飼育していました」と過去形なのかといいますと・・・、
あれは忘れもしない「東北関東大震災(2011年3月11日)」の日に、水槽の倒壊、特にその後の停電(計画停電)による水温低下で我が家の飼育魚が壊滅状態になり、肺魚の「プロトプテルス・ドロイ(アルビノ)」以外は全滅してしまいました・・・
(´;ω;`)ブワッ
過去に私が飼育していた歴代のデンキウナギ達(1~5号)は、
・1号
ベビー(10cm弱)から育て上げた個体。
120cm弱まで大きくなり、10年くらい生きました。
当時は120cm*45cm*45cm水槽で単独飼育しており、全長と水槽が同じサイズで狭かったので、ストレスと内脂肪過多(メタボ)で突然死でお亡くなりに・・・
・2号
30cmくらいで購入した個体。
50cmくらいの頃に、生き餌のドジョウを口に詰まらせて窒息死・・・
・3号、4号
30cmくらいで購入した個体。
150cm60cm60cm水槽で2匹を同居させて飼育しており、90cmくらいまで育て上げました。東北関東大震災後の停電でヒーターが切れて水温低下でお亡くなりに・・・
・5号
ベビー(10cm弱)で購入した個体。
大きめのプラスチックケースで育成飼育していました。
東北関東大震災の地震で、プラケが倒壊し床に投げ出され干からびてお亡くなりに・・・
↑今は亡き3号
↑今は亡き4号
上記の飼育経験から、以下にデンキウナギの入手方法や飼育方法、注意すべき事柄など書きます。
これからデンキウナギを飼育してみたいチャレンジャーは参考にして下さい。
今は飼育出来ませんが、また近いうちにデンキウナギの飼育をしてみたいですね♪
意外とかわいいんですよ♪
デンキウナギとは
デンキウナギ – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
デンキウナギの入手方法と価格
30~40cmクラスで9,800~15,000円前後が相場です。(2013年現在)
それより高いとぼったくり価格なのでご注意を!
入手方法ですが、
私(関東在住)は、
- 「ビッダーズの生物オークション(今は廃止)」
-
「かねだい草加店」
で入手しました。
特におすすめなのは怪魚専門店「アクアランド・まっかちん」です。
なぜ、おすすめなのかといいますと、
ここは定期的にデンキウナギが入荷しており、予約も出来ます。(入荷したらお店から連絡をもらえます。)
また、ここは楽天市場にも出店しており、お店に行くことが出来ない人は通販でゲットできます。
【送料無料】デンキウナギ 《35〜40cm前後》 | ||||
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ちなみに価格が一番安いのは「かねだい草加店」です。
デンキウナギの飼育方法(サイズ別)
デンキウナギは肺魚のように空気呼吸をします。
そのため、必ず水面に空気呼吸が出来るスペースを開けて下さい。
肺魚のように一気に空気を吸い込むのではなく、何度も水面に上がっては、ちょっとずつ空気呼吸をします。
さらに、肺魚と異なり肛門はかなり前方にあります。(頭部のすぐ下にあります)
糞は肺魚と異なり、とても細く水を汚しません。(肺魚は本当に水を汚します・・・)
40cmクラスのデンキウナギで、餌用の金魚と同じくらいの太さの糞です。(めちゃくちゃ細い!きっとビックリする事でしょう!)
10cmクラスの幼魚のデンキウナギはめちゃくちゃ弱いです。
特に水温低下に弱く、白点病になりやすいです。
29度~30度で保温し、とにかくどんどん大きくしましょう!
餌は、赤虫、アカヒレなど与えて、どんどん大きくしましょう!
全長の2倍くらいのスペースのプラスチックケースなどで飼育し、水深は10~15cmと浅くても構いません。
大きくなってきたら容器をサイズアップして行きます。
小さいうちはろ過器は要りません。汚れる前にこまめに水を換えて下さい。
大きさが30cmを超えたら、水深を30cm以上に深くして、120~180cm水槽に移しても問題ありません。
水温は28度が理想です。(私は冬季は電気代節約のため25度にしていました)
ろ過は大型水槽に「水作ジャンボ」を使っていました。
餌は慣れれば人工飼料も食べますが、慣れさせるのが本当に大変です・・・
そのため、ローディングした生き餌(金魚、メダカ、ドジョウ)と、内蔵に人工飼料を詰めた冷凍ワカサギなど与えていました。
(ローディングとは、飼育している生き物に間接的に栄養を摂らせようとすること。例えば、餌用の生き餌に人工飼料やビタミン剤などたくさん食べさせて太らせたりすること。餌にビタミン剤を添加することなどです。)
餌で一番気をつけることは、口の大きさに対して小さめの餌を与えることです!(鉄則です)
大きな餌を与えると喉に詰まらせて窒息死します・・・
上に書いてありますが、飼育していた2号は「生き餌のドジョウを口に詰まらせて窒息死」しました。
デンキウナギの取り扱い方
デンキウナギの取り扱いで一番気をつけることは、電撃を極力食らわないことです。
そのためには、、落ち着いた場所で飼育することです。
人通りの多い玄関やリビングなどでは、ビックリして放電しやすくなります。
あとは、人工飼料中心に育てることです。
生き餌中心だと放電しやすくなります。
水換えは、ゴム手袋して行えば問題ありません。
水換えなど普通の熱帯魚と同じで構いません。
ちなみに私は、週1回、水槽の水を5分の4くらい抜いて新しい水を加えて水換えしていました。
普通の熱帯魚より丈夫です。
人にも馴れます!馴れると手で餌を与えたり出来ます。(最初にビビっと微弱な電気を放ちますが・・・)
120cmクラスのデンキウナギのMAX電撃を受けた恐怖の感想
120cmクラスのデンキウナギから電撃を受けると本当に恐怖を感じます。
私は水槽の壁面に付着した見苦しいコケを取ろうとして、無謀にも素手で水槽に手を入れMAX電撃を食らいました・・・
(ToT)
飼育していた1号は10cm程のベビーから育てていて、めちゃくちゃ人に慣れた個体だったので油断していました・・・
(´;ω;`)
今まで水槽に手を入れてもビリっと微弱の電気が来るくらいで何とも無かったのです。(素手でゴミを取ったり、コケを落としていました。)
その日も同じように見苦しいコケをスポンジで落とそうと水槽に手を入れた瞬間・・・
いつものようにビリっという感じではなく・・・、
ドンッ!という感じの衝撃が右手の指先から肩まで来ました。(一瞬、衝撃でふっ飛ばされたかと思いました)
その後がヤバかった・・・。
右手が肩まで感覚がなくなり、ビクビクと自分の意思に反して激しく勝手に動きます。
しばらくの間、自分の右手を自分で制御出来ませんでした。
自分の右手じゃないような感じです。
その後、(恐怖で)体中から冷や汗がドバーッと出ました・・・
それ以来、素手で大型のデンキウナギに接するのを止めました。
南米のアマゾン川では、人が水中のデンキウナギに触れ電撃を受けて溺死する理由が分かるような気がします。
自分の身体が麻痺してビクビクと勝手に動いて制御できないのですから・・・。