フロリダハコガメが東京で越冬できることを聞いて、なら、意外と耐寒性のあるヒメハコヨコクビガメもいけるんじゃないかって思ったのがキッカケで、ヒメハコの耐寒性実験を行いました。
結果は、オス2匹を落としてしまいました・・・。メスも重症に・・・。
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以下に、実験の結果報告を記事にします。(ヒメハコの痛々しい画像が多用してあるため、見るときは気をつけてください)
ヒメハコヨコクビガメの耐寒性実験
実施日と場所
実施日:2018年11月~2018年12月28日(越冬不可と判断し中止)
場所:東京
実験に参加した個体
コンゴ産ヒメハコヨコクビガメ(ペア)
ザンビア産ヒメハコヨコクビガメ(ペア)
の合計4匹。
結果
■水温4度でオスが落ちた。(オスは水中にいることが多い)
■メスは2度まで耐えられけど、皮膚が白くなり皮が剥がれ始める。(メスは陸上にいることが多い)
危険だと考えて越冬は止めた。
水温、気温12度くらいからじっとして動かなくなる。
オスは水中にいることが多く、メスは陸地にいる。恐らくオスは交尾をするため、水中にいることが多いのだと思う。
水温、気温が8度でもまだ平気。
水温、気温が5度くらいになると、以下の画像のように皮膚が白くなり剥がれ始める。
以下の画像は、療養中のメス。皮膚が白くなり、剥がれて血が出る・・・
画像は療養中のヒメハコヨコクビガメ(コンゴ)メス。
首、手足のところを見て欲しい。白くふやけたようになり、この白い部分の下が内出血している。
画像は療養中のヒメハコヨコクビガメ(ザンビア)メス。
同じように皮膚が白くふやけて、内出血している。
まとめ
沖縄のような亜熱帯なら越冬はできると思う。それ以外では無理。
飼育する場合は、室内無加温(水温10度くらい)なら余裕で大丈夫だと思う。
オスが弱く、メスより先に落ちてしまう。オスは水中にいることが多く、それが原因かもしれない。
逆に、メスは陸地にいて、寒いと砂に穴を掘って潜る。
カメはオスが弱い種類が多い。
繁殖する場合は、ソフトクーリング程度に留めておくのが一番だと思う。ガチ冬眠はできない。
ヒメハコヨコクビガメ(英名:African dwarf mud turtle 学名:Pelusios nanus)