こんばんは。ナイスミドル(自称)のたな(@tanacc)です。
金魚が好きな人は、飼っている金魚の品種、その歴史など・・・、どんどん金魚に関して知りたいという探究心が強くなります。
私もその1人で、家には金魚の本がたくさんあります。
金魚をもっともっと知りたいという探究心の強い人が、必ず行き着く本が「名著復刻 養魚講座 金魚(著者:大島 泰雄 監修 稲葉 伝三郎 監修)」です。
名著復刻とあるように、古い本の復刻版です。
さっそく以下に紹介しましょう。
名著復刻 養魚講座 金魚
金魚のプロになるための本
他の金魚の本と明らかに違うポイントです。
この本は養魚場で金魚を生産したり、養魚場を経営したりする金魚のプロになるための事が書かれた本なのです。
たたき池(コンクリート池)の作り方、養魚場の経営・運営、金魚の遺伝など、金魚を趣味で飼うというレベルの話ではなく、金魚を生産し、食っていくための事が書かれています。
例えば、稚魚のエサとなるミジンコの培養方法など、水産試験場レベルのデータが載っているのです。
このような金魚養殖に関した細かなデータが載っている本は、他に無いでしょう。
生業(なりわい)として、養魚場を経営したい人は必見です。
普通の金魚愛好家も役立つ情報あり
金魚のプロを目指す人以外に、一般の趣味レベルで金魚を飼っている愛好家にも役立つ情報は、本書にはそれこそたくさん載っています。
とりわけ、四季の飼育管理、病気の予防と治療の部分は、金魚飼育の根幹であるため、是非とも習得し、ご自身の金魚飼育に活かしてください
本書は致命的な欠点があります
大変素晴らしい本ですが、致命的な欠点もあります。
名著の復刻版であるため、情報は1973年に刊行された当時のままの情報で、とても古いのが難点です。
特に魚病の部分。
現在では、治療法が見つかった金魚の病気など、当時は原因不明だったりします。
改訂版が是非とも出て欲しいものです。
まとめ
1973年に刊行と古い情報ですが、金魚飼育の根幹は今も昔も変わりません。
その根幹部分を抽出して読み、それをご自身の金魚飼育に活かす。
それこそ本書の一番の使い方だと思います。
本書は金魚の初心者が読む本ではありません(あくまで、金魚のプロを目指す人向きの本なのです)
金魚を実際に飼育し、色々と失敗し、悩んで・・・トライ・アンド・エラーを繰り返し、そうした経験をした飼育者こそが読む本です。
最後に、緑書房さんこの本のKindle版を出してください!
紙の本も持っていますが、Kindle版が出たら買います。