今年のワモンチズガメのブリードの失敗と、その反省ということで記事にします。
昨年に続き、今年もワモンベビーに会えました(ブリード出来ました)。
でも、その影で悲しいこともありました。
今までカメを飼育していて一番の悲しい出来事で、本当にショックで凹みました。
(当日は会社も行けなくなるくらいに・・・😅)
ベビーからじっくり6年育成し、今年やっと抱卵!このメスのベビーが見たい!本命中の本命で、絶対に採れたベビーは将来の種親にする!って日々ワクワクしながら飼育(メンテ)の日々・・・
↑卵詰まりで落としてしまった。本命の種親メス。
それが、卵詰まりで採卵も出来ず落としてしまった・・・本当に凹みました。
ですが、悪い点、反省点も記録として残します。
絶対に二度と同じ失敗をしないように!!
失敗から学ばないと進歩はありません!!
この記事を読んでくれる読者には、私と同じ失敗をして欲しくないので、失敗は包み隠さず書きます。
カメの死体とかグロ注意なので、以下、気をつけて読んでください。
産卵期の管理と卵詰まりの反省と対策
種親メスの管理方法と産卵サイクル
我が家のワモンは、例年6月下旬~7月上旬に産卵します。(普通は1クラッチだけ、稀に2クラッチ目あり)
産卵まで逆算して交配、餌やり、水換え等を行っています。(全ての種親メスは、同じ管理方法です)
ざっくり説明すると、以下のような感じです。
- 前年7月、8月は食えるだけ餌を与える。(餌を多給、水換え頻度を上げる)
- 交配は11月~4月までの水温が低い時期に、オス1匹をメス単独の水槽に入れる。(1対1の交配)
- ゴールデンウィーク(4月下旬)からオスを除外し、メス単独飼育し、栄養価の高い餌(配合飼料+カンシャ等)をたくさん与える。水換え頻度を上げる。
- 6月に触診で抱卵が確認できる。
- 6月下旬~7月上旬に産卵(産卵の兆候が現れたら産卵床に移動させる)。
この落としてしまった種親メス(名前「紅あずま」)も、他の種親メスと同じように普通に餌を食べ、産卵が近づくと餌食いが落ちました。
他のメスと同様に餌食いが落ちた段階で、産卵床に移動させ産卵させています。
産卵の兆候と産卵床への移動
他の種親メスと同じように、以下の産卵の兆候がありました。
- 餌食いが落ちる
- 急に暴れだす
- 水槽から外に出ようとする
その段階で、産卵床に移します。(だいたい仕事から帰宅後の夜に移します)
すると、通常は翌朝~夕方には産卵します。
今年産卵した他のメスは、これで問題はありませんでした(無事に産卵)。
しかし、この「紅あずま」は産まない・・・
卵詰まりの予兆と、死後の検死
産卵するだろうと、産卵床に移しても一向に産まない。
他のメスはすぐ産卵したのに・・・・。
そのため、3日くらいして、また水槽に戻す。
水槽で暴れる → 産卵床 → 産まない → 水槽へ
の繰り返し。
餌も一切食べず、恐らく水も飲んでないため脱水症状を起こしているような感じでした。
以下の画像を見てもらうと分かりますが、脱水症状のような感じと、下腹部が腫れています。
恐らく、糞尿を排出出来ず腎不全になったものと思われます。
※グロ注意(ワモンチズガメの死体です)
下腹部の腫れは、後に解剖してみましたが、何らかの原因で卵が産めず(卵詰まり)、卵にヒビが入り割れ、卵の中身が漏れて、それが腹部に貯まり腐っていました・・・。
糞尿が排出出来ず → 腎不全になったと思われます。
反省と改善
まず、最初に産まなくて脱水症状を起こす前に、獣医にちゃんと行くべきでした。
特に月曜日に、どうやら卵詰まりのようだと気が付き、週末に獣医に行こうって思っていましたが・・・、木曜日に亡くなりました。(週末まで持たなかった)
会社を休んででも、ちゃんと獣医に行くべきだったと悔やんでいます。
これが一番の反省点。
卵詰まりだと感じたら、すぐに獣医に行って、産卵促進剤を注射してもらうべきでした。
次に、水温、産卵床の温度が例年より低かったように感じます。
この落としてしまったメスは初産です。
他のメスと違ってナーバスになっているように感じましたので、もっと落ち着いて暖かい産卵床(環境)用意してあげるべきでした。
落としてしまった(亡くなった)ものは、元に戻りません・・・。
悔しく、そして悲しいですが、上記の事をしっかり反省&改善し、前に進んでブリードをしていきたいと思います。
ワモンチズガメ(英名:Ringed map turtle 学名:Graptemys oculifera)